肝臓によいコーヒー
学名: Taraxacum officinale
産出国: ポーランド、ブルガリア、アルバニア
科名: キク科
使用部位: 根(ロースト)
肝臓、胆のうの働きを高め、脂肪の消化を促すとともに腸内環境を改善して便秘を解消します。
根を軽くローストしたティーはノンカフェインの「タンポポコーヒー」として親しまれています。
<ママにやさしい植物療法>
母乳の分泌を促す作用があります。
ダンディライオンは繁殖力が強いため世界各地で野生または栽培されており、歴史的にも各地の伝統医学で自然薬(ナチュラルメディスン)として活用されています。インドのアーユルヴェーダやアラビアのユナニ医学では肝臓や胆のうの不調、リウマチなどの体質改善に用いられており、北米の先住民のイロコイ族は腎臓病や水腫それに皮膚病に用いてきました。わが国でもダンディライオンの根は生薬として苦味健胃剤や、利胆(胆汁分泌の促進)、緩下(おだやかな下剤)、催乳(母乳分泌の促進)の目的で用いられてきた歴史があります。ダンディライオンの根を軽くローストして淹れたハーブティーは「ノンカフェインのヘルシーコーヒー」としてタンポポコーヒーの名で親しまれ、自然食レストランの定番メニューになっています。なお、メディカルハーブとしてダンディライオンの葉部を使用することがありますが、葉部はカリウムを豊富に含み(乾燥した葉の4%程度)そのため利尿を目的に用いられます。